マンションの物件探しでは、収納がどうなっているかをチェックすることが大切です。そこで今回は、収納スペースの種類、適切な収納率などをご案内します。
マンションの主な収納スペースは以下の通りです。
シューズインクロークは、玄関に併設された、土足で入ることのできる靴中心の収納スペースで、ベビーカーや子どもの外遊び用のおもちゃも置くことができるので便利です。
洋室にある衣類中心の収納スペースで、洋服やバッグ、帽子などを収納します。物件を探していると、クローゼットが設置されていない物件もありますが、クローゼットがないと、収納家具や収納ボックスが必要になるので、できるだけクローゼットのある物件を選びましょう。
中を歩くことができるほどの広さを持つ大型のクローゼットです。ちょっとした衣装部屋のようなイメージです。基本的にクローゼットより広い収納スペースとなっているので、ファミリー世帯であれば、家族全員のシーズンオフのファッションアイテムを収納してもよいでしょう。
洗面室や洗濯機置き場の近くに配置されていることが多い収納スペースで、クローゼットのように扉があるタイプと、扉のないタイプがあります。タオルや入浴後に着るパジャマなどを置くのに使われます。
マンションにおける収納率は、8~10%程度が理想といわれています。収納率を求めるための計算式は『収納率(%)=収納スペースの面積÷専有面積×100』になります。70㎡のマンションであれば5.6~7.0㎡が理想の収納スペースの面積となります。
もし、収納率が理想より低い物件に住むことになったら、収納家具を設置したり、シーズンオフのアイテムなどをまとめてレンタル収納スペースやトランクルームに預けたりするのもよいでしょう。
収納スペースは、その種類や収納率だけでなく、次の2点についてもチェックする必要があります。
水回りにあるリネン庫、日光が当たりにくいクローゼットなど、収納スペースはカビが生えやすい傾向にあります。緑や白、黒色などの斑点やシミがあれば、それはカビかもしれないので、注意が必要です。川沿いの物件はカビが生えやすい傾向にあるので特に注意しましょう。
また、人の住んでいない家は害虫の被害に遭いやすいので、卵やフンが落ちていないかなども確認しましょう。
写真や見取り図からでは確認することのできない、収納スペースの間口。間口が狭いと荷物の出し入れができないこともあるので、しっかりと採寸する必要があります。もちろん奥行きなども採寸しておき、どこに何を収納するかもある程度イメージしておきましょう。
マンションの物件探しをして、お気に入りの部屋が見つかったものの、実際に住んでみたら、荷物を収納することができなかった……。そんなことにならないように、上記を参考にして、マンションの物件を探してください。
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