お雛様やストーブをはじめとした、普段は使わない季節もの用品。活躍する時間よりしまっている時間のほうが長いため、その収納方法はきちんと考えなければなりません。そこでこちらでは、季節もの用品を収納するときのポイントをご紹介します。
雛祭りやクリスマスなどに使用するアイテムは、わずかな期間しか使用しません。その期間以外は、押し入れや納戸の奥など取り出しにくい場所に収納することになるでしょう。収納する期間が長い分、しまう前にきちんとお手入れをしてあげてください。
節句用品は、カビを防止するために天気のよい乾燥した日に片付けましょう。この際、人形の顔に手の脂がつかないよう、薄手の手袋を着用してください。
そして、人形の顔や着物についた埃を毛ばたきや綿棒で落として、柔らかな布で軽く拭きましょう。
持ち道具や茶碗などは外して、こちらも柔らかな布で軽く拭きます。そして、人形も持ち道具なども柔らかな布やティッシュにくるみ、箱におさめてください。その際、防虫剤を少し入れるとよいでしょう。
以上の行程を終えたら、直射日光の当たらない風通しのよい湿気のない場所に保管しましょう。押し入れの上段や天袋、タンスの上などがおすすめです。
室外に飾る鯉のぼりは、車の排気ガスなどで汚れてしまうこともあるために、きちんと洗ってからしまいましょう。その際、洗濯機で洗うのは傷んでしまうのでNG。洗剤を使わない手洗いにしましょう。
手洗いははじめに口部分の金具がおさまるサイズの浴槽やタライに真水を張り、優しく押し洗いします。なるべく擦ったりしないように気をつけてください。汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤を使用しましょう。
すすいだあとは、あまり絞らずに広げて干します。よく乾いたらそっとたたんで、購入時についていた箱などにしまってください。こちらも湿気のない場所に保管するのが、美しい状態を保つためのコツです。
クリスマスツリーを収納するポイントは、なるべくコンパクトにすることです。とくにツリー部分はかさばりがちなので、軽く埃を取ってからラップストラップなどを巻いてまとめるとよいでしょう。
ツリーから外したオーナメント(飾り)は、種類ごとにまとめて袋や仕切りつきの箱に保管しましょう。電飾などのケーブル類は、円柱の段ボールなどに巻き付けると絡まずにすみます。
ここまでのアイテムは購入時についていた箱に入れてもよいのですが、紙製の箱は湿気によるカビや害虫被害の原因になることも少なくありません。そういったことの対策のために市販のツリーバッグ、あるいは収納ボックスの活用も検討してください。
夏には扇風機、冬にはストーブと、季節によって使用する家電製品は異なります。劣化や故障の原因にならないよう、きちんとお手入れしてから収納しましょう。
収納前には、給油ポンプなどを使って内部の石油を空にします。古い灯油がのこったままだと劣化しやすい上、火事の原因となるケースもあり、とても危険です。
そのあとは、オイルフィルターやファンフィルターの埃を取り除き、本体をタオルなどで拭いてからしまいましょう。保管場所は平らで湿気がないところを選び、埃が入らないようビニールを被せてください。
はじめにカバーや羽部分の埃を取ります。パーツを外し、中性洗剤をつけた柔らかい布で拭くとキレイになりやすいです。モーター部分以外は水拭きおよび乾拭きをして構いません。ただ、水を使って拭いた場合は乾かしてからしまうよう心がけてください。
以上の行程を終えたら、埃をかぶらないようビニールなどで覆って収納します。また、できるだけコンパクトにおさめたいときは、分解したまま収納ケースにしまってもよいでしょう。
湿気を吸い取ってくれる除湿機は、きちんと手入れしないとカビの温床になります。フィルターについた埃を掃除機などで取り除いたのち、タンクもキャップも一緒に水洗いしてください。汚れがひどい場合は、薄めた台所用洗剤を使用します。
除湿機本体は、柔らかい布を使って水拭きをしましょう。送風機能がある場合は、水拭き後、送風運転をすると内部を乾燥させられるので便利です。最後に埃がかぶらないようビニールなどで覆い、湿気のない場所に収納します。
また、季節もの用品は、どれも大きくてかさばるので場所を取ります。保管場所に困ったら、収納レンタルスペースやレンタルルームを利用するのもひとつの手です。温度、湿度管理もきちんとしているので、一度検討してみてもよいかもしれません。
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